犬系男子が可愛くてたまりません

グスッ、グスッ

帰ろうかな……でも実家との約束があるし

サポーター返さなきゃ

どうしよう……

こんなのでみんな別れちゃうのかな

嫌だなぁ


亮介からLINEが入る

“ 今帰ってるから待ってて、20分くらい”

20分て……それなら家に帰って寝れる距離じゃん


真由香は玄関前にしゃがみこんだ

少しすると真由香の携帯がなった

穂乃香からだった

「もしもし……」

「あっ、真由香〜何時頃くる?

お兄ちゃんの電話繋がらなくてさ」

「わかんない……穂乃香……わかんないよ〜」

「どうしたの?泣いてんの?真由香」

真由香は穂乃香の声を聞いてまた泣き出してしまった

「お兄ちゃんと喧嘩した?」

「喧嘩もできない……

家に帰ってきてないもん

グスッ約……束してた……のに」

「帰ってきてない?サッカー仲間のところ?」

「わかんない、電話切っちゃった……

でも周りに人はいた、女の声もした」

「夕食をね、家で食べるってお兄ちゃんから聞いてるよ

何を食べたいか聞こうと思って電話したの」

「約束は守るから……サポーターは返しに行くから」

「真由香、外で待ってんの?」

「うん……だって亮介さんの家で待ち合わせだったから」

「お兄ちゃんと電話は通じた?」

「20分くらいで帰るって、ごめん、もう大丈夫」

「真由香、怒っていいからね」

「どうしていいか……わかんない
付き合い方がわかんないよ〜」

エレベーターが開いて亮介がおりてきた
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