犬系男子が可愛くてたまりません

「真由!ごめん」

「亮介さん……」

真由香は涙を拭った

「真由香?お兄ちゃんと代わって!」

真由香は携帯を亮介に渡した

「誰?穂乃香?」

「お兄ちゃんのバカーー!

真由香を泣かせるな、何やってんのよーー」

「そっちに5時頃行くから、食べ物?

寿司で、じゃあ」

家の鍵を開けて真由香の腕を引っ張って玄関で抱きしめた

「ごめん、ごめんな真由」

「どうしていいかわかんないよ……

亮介さん」

「真由は悪くないから、寝坊した僕が悪い」

「寝坊?最初から泊まる予定だったってことですか?」

亮介は頷いた

真由香をリビングに連れていき、洗面所からタオルを持ってくる

「まだ亮介さんの知らない所はたくさんあるとわかってはいましたけど……

グスッ……真由が子供なのかな」

「違う、真由は悪くないよ

全部悪いのは僕」

「じゃあわかるように話して下さい」

「うん……

大学に入った時に1年6人とマネージャーが2人いたんだ

みんな仲良くてしょっちゅう集まってご飯食べに行ったりしてた

そのうち部員とマネージャー1人がカップルになって……

ある日試合会場に向かっていたマネージャーは事故にあい車椅子生活になった

当然マネージャーの仕事はできなくなって部活は辞めた

でも友達関係はみんな続いていてね、ある時彼女の家の転勤が決まって……

でも彼女は大学卒業までこっちにいたいといって彼氏と自分の家で住み始めたんだよ

それからはサッカー部のたまり場になっていて、打ち上げの後なんかはよく行ったり泊まったりしてる」

「グスッ」

真由香は鼻水が止まらない
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