犬系男子が可愛くてたまりません
「じゃあ、帰るね」
「お邪魔しました」
「真由香、明日ね〜」
「うん!」
田口家を出て真由香と亮介は駅に向かって歩いていく
「まだ真由と一緒にいたい……穂乃香にとられた」
「そんな、亮介さんも御家族と久しぶりでしょ?」
「まあね、どっちの家に行く?」
「そうですね〜、明日一限あるから真由のところに来ます?」
「じゃあ、僕は1度帰ってテキストと着替えを持ってから行くよ」
「私も買い物して帰ります」
「じゃあ、後で……暗いから気をつけて」
亮介から先に電車を下りた
メロンも後で持っていくとの事だった
真由香は買い物を済ませアパートに戻った
はぁ……疲れた
やっぱり昼から色々あって1日バタバタしたなぁ
自分があんなに泣くなんて……
意外と亮介さんの事好きなんだな
亮介さんのお母さん若くて綺麗だった
とりあえず楽な格好に着替えてメイクを落とした
大学に行くときもほとんど口紅しか塗っていかない真由香は目の周りを必死で拭き取る
泣いてから一応メイク直しをしたのだ
今度穂乃香にメイクを教えて貰おうと思っていると真由香の電話が鳴った
亮介さんかな?
カバンから取り出すと田舎の母だった
「もしもし?」
「真由香?夏休みは帰ってくるんかね?」
「ん〜バイトするからね、まだわからないかな」
「バイトかね……お盆休みあったら帰っておいでや」
「あまり期待しないで、じゃあ」
真由香は電話を切るとテーブルを出して携帯を置く
さてと……冷蔵庫から玉ねぎを出し小さく切り始める