幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
「草壁お前の知り合いか?」

「まぁー」

「じゃ皆先に行こうか?」

「すいません…結はいいかな?」

「いいわよ…」

空港のロビーでルキ君の異母兄・白石幸人さんに出逢うなんて。

「悪いな…呼び止めてしまって」

「いいですよ…俺も幸人さんには逢いたいと思ってました」

「…拓斗先輩から訊いたけど…祐斗君、自分の夢を実現させてパイロットになったんだな」

「はい…『ジャパンエアホース』の副操縦士を務めています」

「隣の女性は?」

「あ…俺の妻の結です」

「草壁結です」

「奥さんはCAか…それも美人じゃないか…羨ましい」

「幸人さんはどちらに?」

「俺は今ニューヨークから帰国したトコだ。そうだ・・・拓斗先輩も帰国するようだし。今度、四人で会おう。じゃまた…」

幸人さんは手短に切り上げ、私達から立ち去った。

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