幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
銀座の一等地に母が紹介した『槇村レディースクリニック東京』
六階建ての白亜の自社ビルで、外観は何処かの会社オフィスビルのようだった。

受付を済ませ、待合ロビーで順番を待った。

ロビーのソファに腰を下ろすのは女性ばかり。
男性の祐斗はソワソワして落ち着きがなかった。

「やっぱ・・・俺、場違いだったかな?」

「かもね…外で時間潰す?」

「いや…ここまで付いて来たんだ…最後まで見届ける」

受付の電光掲示板に私の番号が表示された。

「二番の診察室か…」

「俺も行く」

「えぇ~っ!?」

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