幼なじみマリアージュ～偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました～

「月経は不規則だけどあるようですね。月経不順の場合、無月経と同じで薬物療法が中心になります。まずが血液検査をして、月経不順の原因を調べましょう。草壁さん」

「あ、はい」

「・・・血液検査の結果を見て、貴方に適した治療法を見出して、薬を処方いたします」

「はい」


「ではまずは子宮の状態をエコーで見ましょう」

鹿沼先生は終始優しく私を診察してくれた。

産婦人科に足を運んだのは今回が初めて。
産婦人科医院は恥ずかしさもあり、歯科医院のように手軽にはいけない。

でもこうして同性の医師が診察してくれるなら、気軽に足を運べそう。

「今日の検査はこれでおしまいです。結果は一週間ほどで出ると思います。
この場で診察のアポ取ることもできますよ。どうしますか？草壁さん」

「あ…えーと来月のシフトがまだ出ていないので…ネットで取らせていただきます」

「分かりました。では、お大事に」

「ありがとう御座います。由夢さん」

「祐斗君も偉いわね…こうやって…奥さんの付き添いをするなんて。理想の旦那様ね」

「偶々休みだったから、付いて来ただけです」