幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
私は慌ててスマートフォンで祐斗に電話を掛けた。

起き抜けなのか・・・彼の声は少し掠れていた。

――――もしもし・・・何?結

「祐斗貴方…私と貴方が結婚ってどういうコト?」

――――恋人では中途半端だろ?結婚すると言えば…舞ちゃんもきっぱりと諦めてくれるだろうと…嘘に嘘を重ねた…

「祐斗は結婚ってどんなコトか知ってる?」

――――結とイチャイチャするコトだ・・・


「祐…斗!?貴方・・・」

――――俺はずっと…結に好意を寄せていた。幼なじみに戻る気はないから・・・


祐斗はそう宣言して電話を切った。

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