幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
「私の所見だと子宮の状態に問題はないし、月経不順さえ、薬物でコントロールすれば、貴方は赤ちゃん直ぐに授かるわよ」

「鹿沼先生の言葉はとっても心強いです」

「産科医が妊娠していますと確定した時点で、妊休があるんでしょ?赤ちゃんを安心して授かって産みたい…そう思うCAにとっては手厚い育児制度よね…」

「気圧の変化が人体に及ぼす負担は目に見えないからな…」

「幸人…知ったかぶりしてる」

「それぐらい、分かってるさ…酷いな…由夢」

「妊娠したと分かった時点で航空業務から外され、妊休に入ります。確かに凄くいい制度です」

でも、妊娠出産、育休と少なくても二年はCAとしての業務から外れるコトになる。

飛行機に乗るのが日常化している私には辛いかもしれない。

「話はそれぐらいして、食べよう。由夢、結さん」

私達は目の前の料理に手を付けた。
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