幼なじみマリアージュ～偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました～

頼もしい妻～祐斗side~

「祐斗君、座りたまえ」
俺を呼び出したお義父さん。
その様相は怒りに満ちている。

俺はこれと言って、お義父さんを怒らせる理由が見当たらなかった。
お義父さんが何故怒ってるのか分からないが…圧が凄くて俺も表情を引き締め、ソファ椅子に腰を下ろした。

「お問い合わせ窓口のメールにこんなメールが届いた」

お義父さんはテーブルにメールの内容をコピーした用紙を置いた。

『パイロットの草壁祐斗の愛人です。彼の子を妊娠しました。慰謝料を請求します』

「！！？」

「君は我が子同然だったから…身辺調査をせず、結との結婚を許した」

「俺には愛人なんていません！！誰かの悪戯です！！」

「悪戯にしても…君が我が社の社員だと知って、名指しでこんなメールを送信して来ている。相手の女性に心当たりは本当にないのか？」

「ありません」

俺はきっぱりと言い切る。

「君に心当たりがないなら、君の過去の女性関係を洗い出し、徹底的に調査する。それでいいね」

「それは…」