幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
その日の夜、俺は結に頭を下げた。

「結も知ってるだろ?社内の噂」

「・・・祐斗に愛人なんて…嘘でしょ?」

「嘘だ。ゴメン…結」

俺はソファから腰を上げて、結の足許に土下座した。

「ゆ、祐斗っ!?」

「君にこんな辛い思いさせて、済まない。謝る!!結」

「祐斗…頭上げなさいよ…愛人も妊娠も嘘なんだし…祐斗は謝るコトないでしょ!」

「でも・・・俺は君に迷惑を掛けた」

「迷惑って…迷惑を被ってるのは祐斗でしょ?」

「結…」

「で、誰がメールの送信者か…分かってるの?」

「・・・いや、それは…」

「私は分かってる。多分…由香子さんよ…」

「どうして?」

「…彼女…私に祐斗の子妊娠したって、言ったわよ」

「えぇ~っ!?」

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