幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
「まずは彼女と連絡取り合わないと…祐斗、連絡先は知ってるの?」

「まぁ―・・・携番は分かる…でも、彼女が番号変更していたら、繋がらないと思うけど」

「わざわざ…十年前の恋人の携番、残してるの?」

「あ…消すの忘れただけだよ…」

「…もしかして。祐斗、未練あるの?」

結は俺を詰る。

彼女の嫉妬が嬉しくて思わず煽ってしまった。

「未練あったら、どうする?結」

「フラれた女に未練持つなんて…プライドの低いわよ。祐斗」

「嘘に決まってるだろ?」

俺の愛してるのは結一人。

結だけ…

「俺が愛してるのは結だけだ」

俺は声にして結に伝えた。

「祐斗ってば調子いいわよ」
結は頬を染めてまた俺の頬を抓った。
「痛いよ。結。でも、ありがとう、俺を信じてくれて」
「祐斗…」
< 134 / 196 >

この作品をシェア

pagetop