幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
「証拠となるボイスレコーダーとメールはこれですね」

「はい」

俺は由香子が送信して来たメールのコピーとスマートフォンで彼女と連絡を取り合い、会う約束を交わした時の通話を録音してボイスレコーダーを証拠品として提出した。

「用意周到です。感心します」

「録音は妻の指示で行いました」

「非常に素晴らしいです…」

設楽弁護士は妻に感心した。

俺も結の事を頼もしいと感じた。

「これだけあれば…相手の女性も貴方方には敵いませんよ」

「同時進行で訴訟の準備も始めますか?」

「それは彼女の出方次第で考えます」

「分かりました。こちらとしては一応準備はしておきますので、ご理解は頂きたい」

「了承しました」

「もう一度訊きますが、相手の女性とは奥様とご結婚して、密会し、肉体関係を持った事実はありませんね」

「それはありません!!」

「では、快く依頼を引き受けさせて頂きます。草壁夫妻」

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