幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
口の軽い舞のおかげで私と祐斗の交際兼結婚は瞬く間に地上勤務の人達から広がり、CAそして操縦士、整備士たちにまで広がった。
王子の相手が社長令嬢の私だから、仕方がないと諦める女性陣達。
社長令嬢の私に文句を言う相手はいなかった。
「結も私達と同じね…」
「そうだな…愛(アイ)」
父と母は顔を合わせ、微笑合う。
昔は父も祐斗と同じパイロットだった。
そして母も今ではCAと呼ばれているが、その当時はスチュワーデスと呼ばれた客室乗務員。
母はミス日本の最終選考にまで残るぐらいの超美人。
我が社の宣伝用のポスターのモデルにもなった。
そんな母を父はフライトの度に口説き落とし、交際して結婚した。
今でも父は母を溺愛していた。
そんな父と母の間に産まれたのが私と舞。
もうすぐ還暦を迎えると言うのに、今でもラブラブしちゃって娘の私としては見てて呆れる。