幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
「出来たな…」

無事に着陸を終えた俺の全身の力は抜けていた。

「大丈夫か?」

「はい」
着陸するまでは、プレッシャーと恐怖心、色んなキモチが心の中に渦巻いていた。心の葛藤から解放され、俺はまた技術力(スキル)を身に付け、パイロットとして成長した。

「今日の経験はお前の中で生かされると思うぞ…」
「はい…ありがとう御座います。キャプテン」
こうやって、後輩を懸命に育ててくれる水瀬先輩を指導者に持つ俺は幸せだった。

コクピットから見える滑走路をジッと見つめ、唇を噛み締めた。
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