幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
「…草壁さん」
坂上チーフがギャレーの中に入って来た。
「近藤さんが体調不良を訴えています。東亜の槇村先生が搭乗されているので、診察頼んで欲しいの」
「あ、はい…分かりました」
ひと昔なら、機内で傷病人などが発生した場合はドクターコールをしていた。
でも、「医師登録制度」が導入されてからは機内でのドクターコールはなくなった。
由夢さんの親戚だけどお目にかかるのは初めてだった。東亜では有名なやり手の若手産科医らしい。
茶髪で童顔のイケメンで目立った風貌だし、直ぐに分かった。
「槇村先生」
彼は耳にイヤホンをして熟睡していた。
呼んでいるのに全く起きる気配がない。
私は不躾かもしれないが緊急を要するので、彼のイヤホンを片方外して耳許で名前を呼んだ。
「槇村先生!」
「えっ!?あ…えっ!?CAさん…どうしたの?」
彼は慌てて目を開けた。
「申し訳ありません…御気分が悪い…」
「あ…分かった…診察だね…」
槇村先生は私が説明する前にシートを立った。
「気圧の変化で気分が悪くなったのかな?CAさん、俺は彼女の元に行くから…ドクターズキットお願いします」
「はい」
坂上チーフがギャレーの中に入って来た。
「近藤さんが体調不良を訴えています。東亜の槇村先生が搭乗されているので、診察頼んで欲しいの」
「あ、はい…分かりました」
ひと昔なら、機内で傷病人などが発生した場合はドクターコールをしていた。
でも、「医師登録制度」が導入されてからは機内でのドクターコールはなくなった。
由夢さんの親戚だけどお目にかかるのは初めてだった。東亜では有名なやり手の若手産科医らしい。
茶髪で童顔のイケメンで目立った風貌だし、直ぐに分かった。
「槇村先生」
彼は耳にイヤホンをして熟睡していた。
呼んでいるのに全く起きる気配がない。
私は不躾かもしれないが緊急を要するので、彼のイヤホンを片方外して耳許で名前を呼んだ。
「槇村先生!」
「えっ!?あ…えっ!?CAさん…どうしたの?」
彼は慌てて目を開けた。
「申し訳ありません…御気分が悪い…」
「あ…分かった…診察だね…」
槇村先生は私が説明する前にシートを立った。
「気圧の変化で気分が悪くなったのかな?CAさん、俺は彼女の元に行くから…ドクターズキットお願いします」
「はい」