幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
順調にパイロットとしてのキャリアを積み、順調に行けば後二、三年で機長の昇格訓練に入る。
水瀬機長と同い年で機長昇格も夢じゃない。


「せめて機長昇格まで…猶予を与えてくれませんか?」

「わしのビジョンでは古村君を副社長、君をわしの椅子に据える予定だ。機長に昇格したからって…そのまま現役でパイロットを続けさせるつもりはないぞ」

「お義父さん…」

「…話は以上だ。君たちも忙しいだろ?もういいぞ」

余りにも一方的。

結には全く問題なかったが、お義父さんの存在は俺にとって目の上のたん瘤にしか思えなかった。

*******

「俺が副社長で草壁さんが社長ですか…」

「俺はまだ…OKしたワケじゃないぞ」

「でも、逆らえないでしょ?」

「お前はいいのか?」

「俺の望んだ形だから…文句はありません。寧ろ、喜んで受け入れます」

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