幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
「・・・そっか…結も俺のコト男として見ていたんだな…それだけで何だか嬉しくなる…」

彼は照れ臭そうに笑う。

「・・・結婚するからには離婚はダメ…」

「はいはい」

嬉しそうに返事する祐斗。

今までなりを潜めていた私へのキモチが彼の中で花を咲かせていた。

私を見つめる目が妙に熱っぽい。
私の心を射抜くほどの強い視線。

私に対する想いで全開だった。

「じゃまずはお付き合いから始めるか…結」

彼が私に手を差し出す。私も反射的に手を出すとギュッと掴まれた。

「結の手って小さいな…」

こうして、彼が私に触れて来たのは初めてだ・・・

普段は操縦桿を握る手が私の手を優しく掴んでいた。
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