幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
「ダメだ・・・」

祐斗の方から手を離す。

「どうしたの?」

私は急に手を離した祐斗に問いかけた。

「・・・結の手を握るだけでドキドキして来た…すげぇバクバクしてる…これ以上は無理だ」

そう言われてしまうと私の心臓までドキドキして来る。

「祐斗って…交際経験ないの?」

「あるよ…でも・・・こんなにもドキドキしたのは初めてだ・・・俺の方が幼なじみから抜け出せないかもしれない」

「それは困るでしょ?私…経験ないのよ…」

「そうなのか?結…ちょっと待てよ…本当にないのか?」

「・・・中高大と女子だけだったし」

「そうか・・・ふうん・・・それは楽しみだな…」

祐斗は奇妙な笑みを浮かべた。

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