幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
呼吸器が外れ、そこからは猛スピードで回復してICUから一般の病室に移動した。

その間もずっと祐斗は病院近くのマンスリーマンションを借りて、病院と往復をして私に付き添ってくれた。

そして、私と凪斗の退院の目途が付いた。

「私のせいで祐斗の貴重な育休、使ってしまったわね…」

「十週間は取得できるだろ?」

「でも・・・」
パイロットは乗務を八週間以上離れると訓練が…


「余計な訓練する羽目になるわよ」

「・・・俺…本社勤務に転属する」

「どうして?」

祐斗がパイロットを辞める。

「・・・本社勤務でキャリアを積んで、お義父さんの片腕になる」

「ちょっと待って…祐斗。水瀬機長のように機長を目指していたじゃない。どうして?」

「俺は結の夢を遠ざけた。結を危険な目に遇わせた」

「それは…」

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