幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
祐斗はベビーベットを覗き込み、凪斗にも忘れずに挨拶をした。

凪斗も反応して、ニコリと笑う。

「本当にお前は可愛いな…我が家の天使だ」

「そうだね」

「そして、結は女神だ」
「朝から酔ってるの?」

「酔ってたら、操縦できないだろ?素面だよ。結」

「早く行かないと…復帰早々遅刻するわよ。皆に宜しく言っておいてね…私も絶対に復帰します。その時はよろしくって」

「俺も結と同じ飛行機に乗務できるの…楽しみ待ってるよ。じゃ行って来るよ。結」


祐斗は私の唇を「いってきます」のキスをして部屋を出た。


幼なじみの二人は結婚して夫婦になり、そしてパパとママになりました。

ベランダに出れば、空は晴天。

青い空のキャンバスに白色の絵の具で描いたような飛行機雲が一直線にたなびいでいた。
私は此処で全ての人達の旅の無事を祈る。
      (完)
< 195 / 196 >

この作品をシェア

pagetop