幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
ブリーフィングを終え、私は坂上さんに個別で呼ばれる。

「坂上チーフ…何でしょうか?」
「急にメンバーに加えて…ゴメンなさいね…」

「いえ…」
「貴方も来年で七年目でしょ?」

「はい…」

CAも勤続年数七年目ともなれば、キャリアアップに伴い、クラス別にCAを統括するリードCAとフライト全体の統括を行うチーフCAの昇格訓練が始める。

私は社長令嬢だし、朝比奈一族の人間ある以上…もっと上に行きたいと考えていた。

だから、本当は結婚処ではない。
ましてや、子供なんて…作れば…その分キャリアアップにも支障が出て来るコトは間違えない。

坂上チーフの言いたいコトは分かっていた。

私と祐斗の結婚を訊き、前倒しで昇格訓練の機会を作ってくれたのだ。

坂上チーフと私を除けば、ベテランのCAは居ない。
「だから…私の片腕として後輩たちの指導はお願いね」

「はい…」







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