幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
私の最も苦手とする夫のタイプだった。
祐斗の抱擁は緩まったかと思うと熱い視線を私に送った。

「私は別に…お父様とお母様をお手本にする気はないわ」
「どうして?あんな風に年を重ねても恋人のように振舞えるんだぞ…理想じゃないか…」

「そりゃ~まぁ・・・そうだけど」

「だろっ?」

祐斗の語調が強まる。
「だから…俺も結を溺愛する!」

―――新婚生活不安しかない。

「結婚したら、キスは毎日しような…結…」

「祐斗はマジで私とイチャイチャするコトしか考えてないわね…」

私は少し呆れた物言いで返した。

「うん…」




< 31 / 196 >

この作品をシェア

pagetop