幼なじみマリアージュ～偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました～

キスの余波

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ディナーは一階のテラス付きのレストランでビュッフェ。
ビュッフェのメニューの中には沖縄の家庭料理も混じっていた。

「このゴーヤチャンプル―美味いぞ…結」

祐斗は平気な顔して、私に今まで通り話し掛けて来る。

「そう…」

「あ…俺が取って来てやろうか？」

「いいわよ…後で自分で取りに行くから…」

婚約して、周囲に認知された私達。

祐斗も人目を気にするコトなく、私に纏わりつく。

「草壁…今のお前は周りが全く見えてないな…」

祐斗の隣に座る水瀬機長は呆れたように呟く。
私もうんうんと水瀬機長の言葉に頷いた。


「そうですか？」
祐斗は首を傾げ、無自覚に返す。

「お前と朝比奈の仲を見せつけられる俺のキモチが分かるか？」

「・・・ちゃんとわかってますよ…水瀬先輩」

「口先だけだろ？」