幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
二人でノンアルのドリンクをオーダーした。

「ずっと思ってるコトあるんだけど…」

祐斗は頬杖を付き、私の顔をジッと見つめる。

私と言えば…キスの後…祐斗の顔をまともに見れなかった。

「・・・結…キスの後…全然…俺の顔見てくれないな…もしかして…不意打ちでキスしたコト…怒ってる?」

「えっ!?あ・・・」

祐斗は誤解していた。

「べ、別に…怒ってないわよ…」

「じゃどうして?俺の顔、ちゃんと見てくれないの?何だか凄く…寂しい」

彼の誤解を解こうとキスの後初めて…彼の顔をまともに見た。

彼の目は飼い主に捨てられた仔犬のような寂しい色を宿していた。

「やっと…見てくれた…」

彼は嬉しそうに口許に笑みを湛える。


元の祐斗に戻って欲しい。

彼の愛がとても重い・・・


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