社長さんの溺愛は、可愛いパン屋さんのチョココロネのお味⁉︎
実篤が使っているベッドは、宮棚の一部が引き出しになっていて、ものが収納できるようになっている。
そこから未開封の小さな細長い小箱を取り出すと、封を切って中から正方形の平たい包みが連なったものを取り出した。
「……避妊具?」
くるみがポヤッした顔をして実篤の手元を見上げてきて。
実篤は恥ずかしがっていたくせに、時折あっけらかんとこんな発言ができるくるみに苦笑してしまう。
何だかそういう掴みどころがないところがくるみちゃんの魅力なんよね、と思いながら、これに関しては自分も開き直ることにする。
「そう。〝まだ〟くるみちゃんを妊娠させるわけにはいかんけんね」
何気なく言って、「そう言や、これ手に入れたん、八雲が家でる前じゃったわ」と思って、「使用期限!」と今更のように思い至った実篤だ。
弟の八雲は実篤と違って結構プレイボーイで。
このコンドームも八雲が「兄ちゃんも頑張れ」と家を出るときに餞別代わりに押し付けていったものだった。
そこから未開封の小さな細長い小箱を取り出すと、封を切って中から正方形の平たい包みが連なったものを取り出した。
「……避妊具?」
くるみがポヤッした顔をして実篤の手元を見上げてきて。
実篤は恥ずかしがっていたくせに、時折あっけらかんとこんな発言ができるくるみに苦笑してしまう。
何だかそういう掴みどころがないところがくるみちゃんの魅力なんよね、と思いながら、これに関しては自分も開き直ることにする。
「そう。〝まだ〟くるみちゃんを妊娠させるわけにはいかんけんね」
何気なく言って、「そう言や、これ手に入れたん、八雲が家でる前じゃったわ」と思って、「使用期限!」と今更のように思い至った実篤だ。
弟の八雲は実篤と違って結構プレイボーイで。
このコンドームも八雲が「兄ちゃんも頑張れ」と家を出るときに餞別代わりに押し付けていったものだった。