社長さんの溺愛は、可愛いパン屋さんのチョココロネのお味⁉︎
「実篤さっ、苦し……っ」
くるみが小さな声で抗議して、慌てて腕の力を緩めて――。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
実篤はくるみの耳元でそうつぶやいた。
(えっと……この首んトコの紐をほどいたらええんじゃろうか?)
女の子の服にうとい実篤は、とりあえず目の前にある蝶々結びにされたホルターネックの紐を引っ張りながらそんなことを考える。
どうやらパッと見た感じ、どこにもファスナーはないようで。
前についた三つのボタンも飾りボタンの様だし、それを外したからといって前が開くと言う感じでもない。というか、そもそもただ縫い付けてあるだけで、外せるボタンではないみたいだ。
「あの……くるみちゃん、これ……」
結局情けなくも、「脱がし方が分かりません」とくるみ本人にSOSを出す羽目になってしまった実篤だ。
(八雲じゃったら、こんな変わり種の服が相手でも卒なく脱がしてしまえるんじゃろうか)
そんなどうでもいいことまで考えてしまう始末。
くるみが小さな声で抗議して、慌てて腕の力を緩めて――。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
実篤はくるみの耳元でそうつぶやいた。
(えっと……この首んトコの紐をほどいたらええんじゃろうか?)
女の子の服にうとい実篤は、とりあえず目の前にある蝶々結びにされたホルターネックの紐を引っ張りながらそんなことを考える。
どうやらパッと見た感じ、どこにもファスナーはないようで。
前についた三つのボタンも飾りボタンの様だし、それを外したからといって前が開くと言う感じでもない。というか、そもそもただ縫い付けてあるだけで、外せるボタンではないみたいだ。
「あの……くるみちゃん、これ……」
結局情けなくも、「脱がし方が分かりません」とくるみ本人にSOSを出す羽目になってしまった実篤だ。
(八雲じゃったら、こんな変わり種の服が相手でも卒なく脱がしてしまえるんじゃろうか)
そんなどうでもいいことまで考えてしまう始末。