社長さんの溺愛は、可愛いパン屋さんのチョココロネのお味⁉︎
***
結局くるみは同窓会に行くことにしたらしい。
実篤が泊まりに行ったあの晩は「行きたいとは思うちょるんですけど」と煮え切らないままだったくるみだったのだけれど。
後日、遠方に出ている旧友から連絡が入って、「私も行くけぇ、くるみも一緒に行こうやぁ」と強く誘われたらしい。
「行くからには楽しんでおいでね」
にっこり笑ってくるみの頭を撫でて、そう言えば妹の鏡花も年末年始、地元に帰ってくるついでに同窓会に参加してくると連絡を寄越してきたのを思い出した実篤だ。
兄使いの荒い妹は、実篤に〝当日は友達と自分の足になれ〟と打診してきたのだった。
鏡花も実篤の通った高校の後輩なうえにくるみとは同い年なので、今さらのように〝もしや?〟と思って。
「そう言や、うちの妹もくるみちゃんの同窓会の日、同じ会場におるかもしれんわ」
何の気なしにそう言ったら「えっ?」と言われて。
「えっ。ちょっと待って、実篤さんっ。もしかして……実篤さんの妹さんって……栗野……鏡花ちゃん?」
と聞かれてしまった。
これには実篤の方が「えっ⁉︎」と声を上げる羽目になった。
結局くるみは同窓会に行くことにしたらしい。
実篤が泊まりに行ったあの晩は「行きたいとは思うちょるんですけど」と煮え切らないままだったくるみだったのだけれど。
後日、遠方に出ている旧友から連絡が入って、「私も行くけぇ、くるみも一緒に行こうやぁ」と強く誘われたらしい。
「行くからには楽しんでおいでね」
にっこり笑ってくるみの頭を撫でて、そう言えば妹の鏡花も年末年始、地元に帰ってくるついでに同窓会に参加してくると連絡を寄越してきたのを思い出した実篤だ。
兄使いの荒い妹は、実篤に〝当日は友達と自分の足になれ〟と打診してきたのだった。
鏡花も実篤の通った高校の後輩なうえにくるみとは同い年なので、今さらのように〝もしや?〟と思って。
「そう言や、うちの妹もくるみちゃんの同窓会の日、同じ会場におるかもしれんわ」
何の気なしにそう言ったら「えっ?」と言われて。
「えっ。ちょっと待って、実篤さんっ。もしかして……実篤さんの妹さんって……栗野……鏡花ちゃん?」
と聞かれてしまった。
これには実篤の方が「えっ⁉︎」と声を上げる羽目になった。