社長さんの溺愛は、可愛いパン屋さんのチョココロネのお味⁉︎
(のっ、ノンアルコールって言うより短ぉーてええじゃん?)
実際はそう意識している時点でダメなのだが、そこには敢えて目をつぶることにした。
「このホテルのラウンジにもモクテルあるんじゃろうか」
わざとらしく〝モクテル〟を使って独りごちたところで、正面フロント内にいるスタッフと目が合って、実篤は内心『見られちょった!』とドギマギした。
ホテルに入るなり、どこに向かうわけでもなく、ロビーのど真ん中で迷子のようにスマホであれこれ検索していたら、確かに不審者ではないか。
ましてや自分は自他共に認める強面顔だ。
今日はスーツを着ていないから大丈夫だと思いたいが、もしかしたら堅気っぽく見えていない可能性だってある。
「あの、お尋ねしたいんですが……」
結局その重圧に耐えられなくなった実篤は、フロントに近づくと、先程視線が絡んでしまったフロントマンに声を掛けた。
実際はそう意識している時点でダメなのだが、そこには敢えて目をつぶることにした。
「このホテルのラウンジにもモクテルあるんじゃろうか」
わざとらしく〝モクテル〟を使って独りごちたところで、正面フロント内にいるスタッフと目が合って、実篤は内心『見られちょった!』とドギマギした。
ホテルに入るなり、どこに向かうわけでもなく、ロビーのど真ん中で迷子のようにスマホであれこれ検索していたら、確かに不審者ではないか。
ましてや自分は自他共に認める強面顔だ。
今日はスーツを着ていないから大丈夫だと思いたいが、もしかしたら堅気っぽく見えていない可能性だってある。
「あの、お尋ねしたいんですが……」
結局その重圧に耐えられなくなった実篤は、フロントに近づくと、先程視線が絡んでしまったフロントマンに声を掛けた。