社長さんの溺愛は、可愛いパン屋さんのチョココロネのお味⁉︎
「んっ、くるみちゃっ」

 その刺激にビクッと身体を震わせると、実篤(さねあつ)はくるみのショーツのクロッチ部に手を伸ばした。

 そこは、布越しでも分かるぐらいしっとりと濡れそぼっていて。

「まだそんなに(そんとに)触っちょらんのに……。キスだけでこんなに(こんとに)感じてくれたん?」

 チュッと額に口付けながらスリスリと布越し、ツンと勃ち上がった小さな花芯を撫で上げたら、くるみが「ひゃ、ぁっ」と小さく吐息を漏らして実篤にしがみついた。

「だって……こんなん、久々じゃ、け。……仕方ないん」

 可愛い言葉とともに、うるりと情欲に潤んだ瞳で見上げられたら堪らないではないか。

「俺も、もう(はぁ)、限界……」

 そういえば、ホテルに備え付けのゴムはベッドサイドではなかったか。

 そう思った実篤だったけれど、大丈夫。
 自分が用意したやつがカバンの中に忍ばせてある。

(ってそれもベッドの方(あっち)じゃったわぁぁぁ!)

 何とも格好がつかないのを感じながら、実篤はくるみに提案する。

「ね、くるみちゃん。風呂が溜まるまでの間、ベッドでイチャイチャせん?」

 言いながらくるみの手から入浴剤の袋をスッと抜き取ると、洗面化粧台の上に置いて。

「ベッド……?」

 トロンとした表情のくるみを有無を言わさず横抱きにすると、実篤は大股でベッドを目指した。
< 303 / 419 >

この作品をシェア

pagetop