社長さんの溺愛は、可愛いパン屋さんのチョココロネのお味⁉︎
くるみが事務所内に入るなり不機嫌そうに見えたのにも、やっと納得がいった。
しかし同時に「どう考えても可愛くないけぇね? くるみちゃん、眼科行って!」と、コスプレという語句のパンチ力を無視して形容詞の方に引っ掛からずにはいられない。
かろうじて口には出さずにグッと堪えはしたけれど、後でちゃんと訂正しちょかんと!と心に刻んだ実篤である。
「田岡さんも野田さんもズルイです。うちより先に実篤さんの狼男見て!」
そう思ったら一刻も早く実篤を二人の目から隠したくなってしまったのだと言う。
「いや、くるみちゃん。これ、そんな大したもんじゃないし。それに……言うほど可愛くもないけんね?」
確かにぬいぐるみみたいにモフモフではあるけれど、犬猫みたいに抱きしめたいかと言われたら絶対違うと実篤は断言出来る。
くるみの間違いをしっかりきっかり正してあげたかった実篤だったけれど、途端涙目で見上げられて、
「うちにとっては可愛いく見えるんじゃけぇ、仕方ないじゃないですかっ。お願いじゃけ、否定せんちょって?」
と言われてしまっては、それ以上何も言えなくなってしまうではないか。
しかし同時に「どう考えても可愛くないけぇね? くるみちゃん、眼科行って!」と、コスプレという語句のパンチ力を無視して形容詞の方に引っ掛からずにはいられない。
かろうじて口には出さずにグッと堪えはしたけれど、後でちゃんと訂正しちょかんと!と心に刻んだ実篤である。
「田岡さんも野田さんもズルイです。うちより先に実篤さんの狼男見て!」
そう思ったら一刻も早く実篤を二人の目から隠したくなってしまったのだと言う。
「いや、くるみちゃん。これ、そんな大したもんじゃないし。それに……言うほど可愛くもないけんね?」
確かにぬいぐるみみたいにモフモフではあるけれど、犬猫みたいに抱きしめたいかと言われたら絶対違うと実篤は断言出来る。
くるみの間違いをしっかりきっかり正してあげたかった実篤だったけれど、途端涙目で見上げられて、
「うちにとっては可愛いく見えるんじゃけぇ、仕方ないじゃないですかっ。お願いじゃけ、否定せんちょって?」
と言われてしまっては、それ以上何も言えなくなってしまうではないか。