社長さんの溺愛は、可愛いパン屋さんのチョココロネのお味⁉︎
「……ごめん。もう言わんけ、許して?」
ややして、しゅん……となって謝ったら、「ほら、やっぱり凄く可愛いです」と涙目で見上げられた。
(いやっ! 可愛いのは絶対くるみちゃんの方じゃけ!)
心臓が痛いぐらいくるみのウルウルな目にノックアウト寸前の実篤だ。
「実篤さんはあそこでは社長さんで……責任がある身なのに……うち、嫉妬に駆られてお仕事の邪魔してしもうて……ホンマ恥ずかしいです」
仕事は終わっていたけれど、きっと戸締りうんぬんをおろそかにさせそうになったことに対してくるみは謝りたいのだと実篤は理解した。
「ええんよ。気にせんちょって? ――それに俺、ちゃんと踏みとどまれたじゃん? 謝るぐらいならそこを褒めて欲しいんじゃけどな?」
言って、実篤はくるみの手をギュッと握る。
心臓がバクバクなるのを堪えながらじっと彼女の潤んだ目を見つめたら、くるみが瞳を見開いて。
ややしてふんわり笑うと、「ええ子ええ子」と頭を撫で撫でしてくれた。
(いや、くるみちゃん、そうじゃなくてっ!)
頭を撫でられながら、ギュッと目をつぶった実篤が、
(俺、頭撫でられるよりキスとか……キスとか……キスとか……が良かったです!)
そんなことを期待してしまっていただなんて、ヘタレな彼に言えるわけがなかった。
ややして、しゅん……となって謝ったら、「ほら、やっぱり凄く可愛いです」と涙目で見上げられた。
(いやっ! 可愛いのは絶対くるみちゃんの方じゃけ!)
心臓が痛いぐらいくるみのウルウルな目にノックアウト寸前の実篤だ。
「実篤さんはあそこでは社長さんで……責任がある身なのに……うち、嫉妬に駆られてお仕事の邪魔してしもうて……ホンマ恥ずかしいです」
仕事は終わっていたけれど、きっと戸締りうんぬんをおろそかにさせそうになったことに対してくるみは謝りたいのだと実篤は理解した。
「ええんよ。気にせんちょって? ――それに俺、ちゃんと踏みとどまれたじゃん? 謝るぐらいならそこを褒めて欲しいんじゃけどな?」
言って、実篤はくるみの手をギュッと握る。
心臓がバクバクなるのを堪えながらじっと彼女の潤んだ目を見つめたら、くるみが瞳を見開いて。
ややしてふんわり笑うと、「ええ子ええ子」と頭を撫で撫でしてくれた。
(いや、くるみちゃん、そうじゃなくてっ!)
頭を撫でられながら、ギュッと目をつぶった実篤が、
(俺、頭撫でられるよりキスとか……キスとか……キスとか……が良かったです!)
そんなことを期待してしまっていただなんて、ヘタレな彼に言えるわけがなかった。