初恋は、君の涙に溶けていく
中学生になった八尋は、少し大人っぽくなって色気が増したというか、元から綺麗だった顔立ちが、さらに洗練されて美しくなった。

小学校ではクラス中の女子が八尋に夢中だったけど、中学では学校中の女子が八尋に熱い視線を送っている。

だけど、私はそんな八尋の綺麗な容姿に惹かれて好きになったんじゃなくて。

親友としていつも一緒にいる時間の中で、八尋が見せてくれるさりげない優しさとか、無邪気な笑顔とかが好きで。

ただ八尋と一緒にいる時間が幸せだったんだ。










< 11 / 35 >

この作品をシェア

pagetop