生存率0%
「どうしたの、真紀?」
美咲が心配そうに、真紀の顔を覗き込んだ。
「だから、下に行っちゃ駄目なの!」
「はっ?なんでだよ?」
真紀は、琢真と男がいる方を指差して言った。
「さっき、あの男の人が言ってた。」
「それだけか?」
「うん。でも…!」
真紀の言葉を遮り、輝はイラついた声で、怒鳴り気味に言った。
「見ず知らずの奴の言葉を、よく信じられるな!ちゃんとした理由はあんのかよ!?」
「そ、それは…、まだ、わからないけど…」
真紀は俯いてしまった。
輝は勝ち誇った顔をして、
「だったら、俺は下に行く。」
と、言い放った。