生存率0%


琢真は真紀の方に駆け寄り、安心させようと、真紀の肩を抱いた。


すると、いきなり、ボタンも押していないのに、エレベーターが再び動き出した。



【ウィーン…】



『1』を照らしていた階数表示が、『2、3、4』と変わっていく。

6階にいる全員が、恐怖のあまり何も言えずに、黙ってそれを見ていた。



【ポーン…】




6階まで来たエレベーターは、音と共に止まり、その扉を開けた。



「きゃぁぁぁぁぁあ!!」



次の瞬間、美咲の悲鳴が6階のフロアに響き渡った。

そして、その場にいる全員が、自分の目を疑った。



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