生存率0%
60%
【ウィーン……】
しばらくは、エレベーター内に沈黙の糸が張り詰めており、その機械的な音だけが、3人の鼓膜を揺らしていた。
しかし、その糸は、真紀によってプツリと切られた。
「…ねぇ、琢真。あたし達…どうなるの…?」
「…わかんねぇよ。」
琢真は真紀の方を見ずに、静かに言った。
すると、今まで一言も喋っていなかった美咲が、ポツリと呟いた。
「…死んじゃうの?」
それは、輝が死んだ時から、誰もが、
『もしかして…』
と、心の隅に置きつつも、口にできなかった言葉だった。
それを言ってしまったら、本当に自分の番が来てしまうような気がしたからだ。