生存率0%




そして、しばらくは真紀も、変なことを呟くことはなく、お昼を食べていた。




しかし、また真紀が言った。

今度はさっきより、自信があるような、大きめな声だった。



「ねぇ?本当に何か聞こえない?」



美咲と輝はキョトンとした顔をした。



「俺も、聞こえた気がする。」



そう答えたのは、琢真だった。

真紀は嬉しくなって、琢真にきいた。



「ねっ!聞こえるよね。何かショーをやってるのかも!」



『ショー』という言葉に、美咲と輝は目を輝かせた。



「ショー?見たぁい!」


「俺も見てぇ!早く食って行こうぜぇ!」



真紀は呆れた声で、しかし、笑いながら面白がるように言った。



「ったく。お祭り好きカップルめ!」



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