生存率0%
40%
【ウィーン…】
真紀と琢真だけになってしまっても、エレベーターは相変わらず、機械的な音と共に降りていく。
1階のボタンしか押さなかったが、また、途中で止まるのではないかと、琢真は表示から目を離さないでいた。
「……ねぇ、琢真?」
「…ん?どうした?」
「あのさ…、あたし達、生き残れるのかな…?」
「生き残れるさ。きっと大丈夫だ。」
「でも…輝も美咲も…、あの男の人だって…!」
その先は言わなかった。
というより、言えなかったのだが、何を言いたいのかは十分に伝わった。
真紀は最後の言葉を濁したまま、続けた。
「それに、敵がいるかもしれないんでしょ!?」