生存率0%
「でも!琢真が…!」
真紀は、下へ行くボタンを押そうとしなかった。
「いいから、行け!」
「やだ…!嫌だよ!琢真と一緒にいる!」
そう言っている間にも、レーザーは容赦なく2人を襲っていた。
真紀のすぐ横を焦がしたかと思うと、次は琢真の足元を焦がした。
「このままじゃ…!」
琢真は、そう呟くと真紀のいるエレベーターへと戻ろうとした。
後ろからは、レーザーが襲ってくる。
いつ、どこに当たってもおかしくない。
【ジュッー…】
左足をかすめた。
【ジュージュー…】
右腕から肩にかけてを焼かれた。
「ー…っぐあ!」
激痛が走る。
レーザーに焼かれた皮膚が、ただれてドロドロと落ちていく。