生存率0%





そうしてお昼を食べ終わり、店の外へ出た時、4人全員が周りの奇妙な雰囲気に気づいた。



「…えっ!?なにこれ!?」



美咲は、ガラス張りになっている壁に向かって、パタパタと走っていた。

ガラスの外に映る世界は、真っ暗な闇に包まれていた。



「はっ!?意味わかんねぇし!なんだよ、これ!」



輝も壁へ走って行って、闇を見つめた。

真紀と琢真も、恐る恐る近づいて行った。



「さっきまで、いい天気だったはず…だよね?」


「あぁ…。何なんだ?」



それは確かに闇ではあったが、夜ではなかった。

なんというか…、もっと、まがまがしい雰囲気を漂わせている人工的な色だった。



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