生存率0%
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―…場所は変わる。
ある暗い部屋に1人の男がいた。
男は高級そうな毛皮のソファーに座り、モニターを見ていた。
モニターには、倒れている真紀が映っている。
「おい、終わったぞ。」
男は誰かに呼びかけた。
すると、白衣を着たメガネの男が近づき、モニターの電源をプツリと切った。
「今回は、意外な結末になりましたね。」
白衣の男が話し掛けると、ソファーに座っている男は、口元に笑みをつくり、楽しそうに答えた。
「あぁ、そうだな。せっかく生き残ったというのに、自殺するとは…」
「しかし、おかげで良いデータが取れました。」
白衣の男も、笑顔で答えた。