生存率0%


「と、とりあえず…下に行ってみる…?」



美咲が不安げに瞳を揺らして言った。



「あぁ。そうだな。下から何か聞こえる。」



琢真が真剣な顔をして答えた。



「…ねぇ。なんか…変じゃない?」



真紀が、何かに怯えるように、周りを見渡して言った。



「だから、外が変なんだろ?それは、もう言ったし。」



輝が外を指しながら言った。



「違う…」


「はっ?何が違うんだよ!?」



何が起こっているのかわからないという不安が、輝の心を焦らせ、イライラさせていた。



「よく周りを見てよ!私達以外に誰もいない…」



真紀以外の3人が、『ハッ!』として、目を凝らして周りを見た。








ダレモイナイ










不安が膨らみ、恐怖が心の中で渦をまいた。



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