病弱な彼と健康な彼女
「ケホッ、ケホッ…」
また喘息の発作…。
軽い方だからいいものの、(いや良くはないのだが)こう何度も頻繁に起こるとかなり辛い。
「麗夜(れいや)っ!ちょっと、あんた大丈夫?今日3回目じゃない?」
俺の幼馴染の紫葵(ちな)。名前の通り、明るくて優しい子だ。口が悪いのが玉に瑕だけど…。
「ケホッ…、だいじょぶ…。それより、紫葵日没も早まってるしケホッ…今日はもうケホッケホッ…かえって…?」
ちゃんと聞き取れただろうか?
「何言ってんの!病人なんだからあたしの心配より、自分の心配をしなさいっ!ほら、吸入して」
また喘息の発作…。
軽い方だからいいものの、(いや良くはないのだが)こう何度も頻繁に起こるとかなり辛い。
「麗夜(れいや)っ!ちょっと、あんた大丈夫?今日3回目じゃない?」
俺の幼馴染の紫葵(ちな)。名前の通り、明るくて優しい子だ。口が悪いのが玉に瑕だけど…。
「ケホッ…、だいじょぶ…。それより、紫葵日没も早まってるしケホッ…今日はもうケホッケホッ…かえって…?」
ちゃんと聞き取れただろうか?
「何言ってんの!病人なんだからあたしの心配より、自分の心配をしなさいっ!ほら、吸入して」
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