至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
「ちょっと質問変えようか。すばるは、なんであいつらに抵抗しなかったの? ただ怖かっただけ?」
「怖かったのはもちろんあります、あとは……納得っていうか」
「納得?」
「わたしは龍泉閣に入っていい人間じゃないんです、Aクラスだからって以前に、出来損ないだから……」
「……ふうん。なるほどねえ。すばるにそんな考えを植え付けたやつがこの世のどっかに存在するわけだ」
植え付けたっていうか、本当のことだから……。
お母さんにせっかく生んでもらったのに、自慢できることも何一つない。
せめて迷惑をかけないようにと、Aクラスーー一般組の学費が免除される皇城学園を受けてみたのはいいものの。
朝昼晩これでもかってくらい勉強漬けでがんばったのに、最初に手元に届いたのは不合格通知。
あの時は絶望のあまり本気で死のうと考えた。
そのあと奇跡的にも辞退者が1名出たことで、なんとか入学できて。