至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
もしわたしが逆の立場でも、敷地にいるはずもないAクラスの人間がいきなり現れたら疑ってかかると思う。
「あの人たちは自分たちの使命を果たそうとしただけです、よ」
「……そっか。そういう風に考えられるすばるは優しいねえ」
「………」
「でも俺は、すばるが手荒に扱われたことがものすごく嫌で許せない。……どうしようね? 全員消すってだけならカンタンなんだけど」
どうしよう、やっぱり悪魔の血が流れてるのかも。
笑ってるのに、目が笑ってない。
下手な真顔よりも恐ろしい。
どうやら、わたしが許す、許さないの問題じゃないらしい。
「わたしはほんとに気にしてないので、どうもされなくて大丈夫です……というか、どうもしないでほしいです」
「あはは、俺がなにもしないことがすばるの望み?」
「そう、です、消すとか物騒なこと冗談でも怖い、ので……」
「わかった、すばるがそう言うんなら何もしないでおこう! ……と、言いたいところだが」