至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-

しっかりと目線を合わせて尋ねられた。

どこか楽しげな表情。



「すばるが上手にキスできるようになったら、男を紹介してあげてもいいよ」

「っ、ほんとう? ですか」

「でも上手になったかを判断するのは俺だから、毎日確かめさせること。そうカンタンには合格は出さない」



毎日……ってことは、毎日京様とキス、するの?


心臓もつわけない……。

あと恐れ多いし。

なにより京様はいいのかな。

わたしなんかを相手して嫌な気持ちになんないのかな……。


でも、これでSクラス以上の誰かに見初めてもらえるかもしれないなら……。

チャンスを逃したくない……。



「本当に、お言葉に甘えてもいいんですか?」

「いいよ。俺がぜんぶ教えてあげる」


「でもそしたら、下僕の仕事はどうすれば……」

「その仕事も兼ねてずっと俺の側にいな」

「は、はい」

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