至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
さすがファンサマシーン。
今からでもアイドル界に入ったら、相当売れると思う……。
飛鳥井くんを横目に、食べるのを再開する。
うーん、二口目も、ほっぺた落ちるくらい美味しいっ。
美味しさを噛み締めながら夢中になっていたせいで……
みんなの注目の的である飛鳥井がこっちに近づいてくるのに全然気が付かなかった。
「宮名さん、はろ〜」
「っ!?」
驚きのあまり、柔らかすぎるお肉をごくん!と飲み込んでしまった。
うはあ、もったいないことしちゃった……。
「あ、どうも、飛鳥井くんこんにちは」
「今日はお弁当じゃないんだね」
「は、はいっ。引換券をいただいたので、それを使って……」
「へえ、引換券を」
すると、すかさず、テーブルに身を乗り出した真凛ちゃん。
「飛鳥井くん、Aクラスの鈴木要くんってご存じですか? 学生証を拾ってくれたお礼にって、わざわざすばるちゃんに食券を持ってきてくれたんですよ!」