至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
「それにさ、宮名さん、」
突然、飛鳥井くんの声のトーンが落ちた。
「京からのは受け取って、僕のは受け取ってくれないなんて……不公平じゃない?」
わたしの耳元で、小さく囁かれた言葉に。
──ドクリ。
冷たい音を、鳴らした……心臓。
聞き間違い……。
ううん。
スズキでもカナメでもなく。
たしかにカナドメ、って言った。
なんで?
どうして……知ってるの?
京様のことを……。
鈴木要くんの正体が京様だって……。
ドッドッドッ!
って、おかしいくらいの早鐘が響く。