至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
バレたのは……わたしのせい?
まさかここの食券は、SSRの人しか持ってないもの、だったとか?
わたしが直接ばらさなくても、推測されてしまう恐れがあるような言動は控えるべきだった。
どうしようどうしようっ。
「受け取ってくれるよね?」
通常のトーンに戻った飛鳥井くんが、にこっと微笑む。
「はい。……ありがとうございます」
深く頭をさげて、そこからしばらく顔をあげることができなかった。
「宮名さん、じゃあね〜」
飛鳥井くんが立ち去ったのを確認してから、ようやく姿勢を正す。
待っていたのは、真凛ちゃんの満面の笑み。
「勘違いじゃなかった! 飛鳥井くん、すばるちゃんのこと絶対特別扱いしてる!」
「いやっ、違う違う!」
「好きでもない子に大トロ丼の食券なんか渡さないって……!」