至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-

「飛鳥井くんは大盛りが食べられないからって言ってたの、真凛ちゃん聞いたでしょ?」



真凛ちゃんは面白がってるけど、わたしはそれどころじゃない。


バレたことがバレたらどうなっちゃうんだろう。


自白すべき、かな……。

すべきだよね。


今日の放課後、龍泉閣に着いたと同時に京様に報告しよう……。


どんな仕打ちが待ってるのか、想像するだけでおぞましい……。


現実逃避のために、ローストビーフに手を伸ばす。

うーん……とっても美味しい。


あとのことはあとで考えよう……!


そうして、一時的に不安から逃れることに成功したわたし。


飛鳥井くんにもらった大トロ丼の食券は、ポーチのなかにそっと仕舞いこんだ。

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