至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-




放課後。


昨日と同じ時間に非常階段に向かえば、昨日と同じように、朱雀院様がちょっと遅れてやってきた。



「昨日はさんきゅーな。女のご機嫌損ねずに済んだわ」

「それは、なによりです」



短い会話を交して、裏門から車に乗り込む。


黒塗りで前と後ろの座席に仕切りがある車は、どんな人が運転してるかも依然として不明。


龍泉閣に向かうあいだ、朱雀院様との会話もほとんどなかった。


飛鳥井くんにバレてしまったことを自白するべく、頭の中で何度もシュミレーションしては、あとのことを想像して胃が痛くなった。


会いたくない……な。

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