至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
◆
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放課後。
昨日と同じ時間に非常階段に向かえば、昨日と同じように、朱雀院様がちょっと遅れてやってきた。
「昨日はさんきゅーな。女のご機嫌損ねずに済んだわ」
「それは、なによりです」
短い会話を交して、裏門から車に乗り込む。
黒塗りで前と後ろの座席に仕切りがある車は、どんな人が運転してるかも依然として不明。
龍泉閣に向かうあいだ、朱雀院様との会話もほとんどなかった。
飛鳥井くんにバレてしまったことを自白するべく、頭の中で何度もシュミレーションしては、あとのことを想像して胃が痛くなった。
会いたくない……な。
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放課後。
昨日と同じ時間に非常階段に向かえば、昨日と同じように、朱雀院様がちょっと遅れてやってきた。
「昨日はさんきゅーな。女のご機嫌損ねずに済んだわ」
「それは、なによりです」
短い会話を交して、裏門から車に乗り込む。
黒塗りで前と後ろの座席に仕切りがある車は、どんな人が運転してるかも依然として不明。
龍泉閣に向かうあいだ、朱雀院様との会話もほとんどなかった。
飛鳥井くんにバレてしまったことを自白するべく、頭の中で何度もシュミレーションしては、あとのことを想像して胃が痛くなった。
会いたくない……な。